VR映像と立体視のお話
最近、VRゴーグルを用いた3D映像が大流行中ですね。
非現実空間をあたかも現実空間のように立体感を持って体験できる。その没入感は夢中になる人が続出で、今の大流行もうなずけます。
個人向けでもパソコン用デバイスやプレイステーションVRが発売されていますし、各アミューズメント施設、最近ではカラオケ店に導入しているところまであるようです。技術革新も勿論ですが、これだけ身近になった背景にはスマホの普及が大きいのではないでしょうか。
スマホで体験するのはとても簡単で、一番手頃なものなら、アプリをダウンロードして段ボールでできた1000円程度のゴーグルにスマホをセットすればお手軽に体験できてしまいます。
以前なら映画館やアトラクション施設まで足を運ばないと味わえなかった迫力を、自宅にいながら手軽に楽しめる。技術の進歩により仮想現実はヘッドセットを被ればすぐそこにあるものとなりました。
作られた映像を現実にあるかのような立体感で楽しめるVR映像。
ですが、このVR映像をそのまま楽しめない、あるいは楽しみにくい眼の方がいらっしゃいます。
それは斜視や斜位の方です。
そもそもVRゴーグルはどのようにして平面のはずの映像を立体的に見せているのでしょうか。
その答えは右目と左目の映像を巧みな計算でそれぞれ調整し、その見え方の違いをひとつに重ねることで立体感を作りだしているのです。
ここがポイントになるわけですが、これは当然「両眼視機能が出来ている正視」の方を基準に作られています。
VRゴーグルの構造上、焦点距離が目に近くなるため近視や乱視などの方は影響が少なく、裸眼でなんとかなる場合も多いのですが、斜視や斜位の方というのはそうはいきません。
元々左右の映像に大きな視差がある方(もしくは視差があるところをなんとか抑えている方)になりますので、上手に映像が交わらない、または交わりにくい状況になってしまいます。
そのような症状の方はプリズムレンズを用いた矯正が必要になります。
プリズムレンズとは光を屈折させる力を持ったレンズで、見える映像の位置を意図的にずらすことができるレンズです。プリズムレンズを使用することで斜視による両眼の視差を正視の状態に限りなく近づけることができます。
日常生活でも斜視・斜位の方はプリズム矯正せずには立体視が難しく、ご苦労なさっている方も多いと思います。
また、普段の生活で眼の見え方に困ったことはないつもりだったのに、VRゴーグルがどうしても立体で見れない方。それは斜視や斜位の疑いがあります。
そんなお客さまにはメガネでの矯正をおすすめいたします。
最近のVRゴーグルはメガネの上から楽しめるタイプもたくさん発売されていますし、プレイステーションVRもメガネ対応です。
プリズム矯正は斜視や斜位でお悩みの方に大変有効な手段ですが、近視や乱視矯正などと比べ、技術と経験がとても必要になる矯正です。
ぜひ斜視・斜位でお悩みの方、またはその疑いのある方は信頼できる眼科医、信頼できる眼鏡店で検眼・矯正なさってください。
そして、正しく矯正したメガネで魅力的なVR(ヴァーチャルリアリティ)の世界を一緒に是非堪能しましょう。
〒389-0515長野県東御市常田562-1 TEL・FAX 0268-64-8570
取扱い商品こどもメガネ、遠近両用メガネ、オークリーサングラス、オークリーメガネ各種ブランドメガネ、補聴器など
〒386-0405長野県上田市中丸子1417-1 TEL・FAX 0268-42-1570
取扱い商品こどもメガネ、遠近両用メガネ、オークリーサングラス、オークリーメガネ各種ブランドメガネ、補聴器など
- 〒384-0025長野県小諸市相生町3-2-1TEL:0267-22-0570 FAX:0267-22-0579
- 〒384-0091長野県小諸市御影新田2585-1TEL:0267-23-0570 FAX:0267-23-0573